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第8回 片付けたのに、また散らかる?ヒトの“無限リセット癖”の謎
吾輩は猫である。名はキキ猫。
主(あるじ)は、近ごろ片付けに本腰を入れておる。
だが、ひとつ気になることがある。
――それは「片付けたはずの場所が、翌日にはまた散らかっておる」ことである。
🐾 吾輩、昨日もこの風景を見た気がするにゃ
食卓の上。
昨日ピカピカに拭いていたはずが、今日はリモコン、チラシ、水のコップが出ている。
ソファの横。
きのう収納ボックスに消えていった毛布が、またクシャリと戻っている。
これはもしかして……**“リセットの無限ループ”**ではなかろうか?
🐾 片付ける → 使う → 散らかる → 片付ける(以後くり返し)
吾輩はついに気づいた。
主の片付けとは「ゴール」ではなく「循環」であると。
そしてこれは、ヒトという生き物がもつ習性のようなものらしい。
要は、モノと共に暮らすかぎり、“散らかる”は自然な現象にゃということだ。
🐾 猫から見た「散らかる原因」トップ3
- 手の届く場所に置きたい癖
→ すぐ使いたいモノが机に集合。 - 疲れているときは放置しがち
→ 服は椅子に、書類は山積みになる。 - “とりあえず置き”の魔力
→ 玄関・棚・ベッドに物が溜まる不思議。
どれも、猫としては眺めていて楽しい。
が、主が「片付けたのに〜!」と嘆いておる姿を見ると、少々気の毒でもある。
🐾 おわりに:散らかりは“敗北”ではないにゃ!
片付けは戦いではなく、生活という流れを整えるための調整作業にゃ。
すぐにリバウンドしてしまうのも当然。
むしろ、「また戻せた」ことを誇ってよいのである。
吾輩もまた、毎朝毛づくろいをする。
が、夕方にはボサボサになる。
それでも、翌朝また整える――それでいいのである。